大学案内は大学の集大成
大学も経営のためには学生を集めなくてはなりません。そのために一役を買うのが大学案内です。
大学案内とひと口に言っても、入学志望者に向けて配布するような入学ガイドの側面を持つものや、広く一般に向けて大学の取り組みなどを紹介する側面を持つもの、またはその両方であったりと、その目的は様々です。
私立大学においては特に、その特長というものが大学によって多種多様であり、その違いが一番に現れるのが大学案内と言っても過言ではないかと思います。
大学案内は、1冊で「ウチはこんな大学だ!」を表すツールとなっています。
自ずと、各大学の担当者は「大学の色」を出すために様々な工夫を凝らすこととなります。
特に、対志願者向けの大学案内においては、大学案内を机上に並べて、最終的な大学選びの決定もすることがあるでしょうし、親御さんへの大学の説明にも、使用することもあるでしょう。
大学案内には、その大学のすべてが詰まっているのです。
大学案内をどう作る?
では、あなたが急遽「大学案内を作れ!」と言われたら、どうしますか?もちろん、自身の大学のことですから、大抵のことは網羅できるかとは思いますが、読み手が志願者、その親、または大学に関連する企業・・・と様々なものが想定されますし、サイズ感や分量など、迷うことも多いと思います。
さらには、美術系の勉強をしていない場合においては、文字や見出しの配置や、フォントなど、迷うことだらけ・・・。
そんなときに役立ちそうな、大学案内をまとめた本をご紹介します。
業務上関わりが無くとも、単純に読んで見るだけでも面白いですよ!
学校案内のレイアウトをまとめた本です。
色使いや写真の使い方、デザインのポイントなどが書かれています。
今回紹介する3冊の中では、一番網羅的に様々なデザインを見ることができる一冊となっているかと思います。
こちらも、様々な大学案内のデザインを見ることができます。
特筆すべきが、大学案内の重さ・サイズ・用紙種類・同封書類・ページ数などの統計や平均を記載しているところです。
急に担当者になった場合は、こちらの本を一読されるのがおすすめです。
オリジナリティの高い学校案内が多く記載されていて、「うちの大学でもやってみたい!」と思えるアイディアが多々あります。
大学案内の切り口から、大学ブランディングについての手法などが載っています。
こちらは冊子だけでなく、web媒体など、様々なメディアを使用した戦略などにも展開されています。
各大学における課題と解決策、さらにはその解決の手法など、広報担当者でなくとも一読の価値はある本となっています。
ブランディングにおける分析手法や各メディアの特性や設計に関する考え方など、かなり勉強になります。
終わりに
なので、大学案内をまとめた本、というのも移り変わりが激しい分、まとめるのが難しいものですし、なにより需要もそれほどあるとは言えません。
ですが、今回紹介した本は、そうした移り変わりには関係なく、大学案内を考える上で必要とされる考え方、さらには大学そのものの見方・魅せ方・考え方に至るまで、広く網羅されたものになっているかと思います。
大学の強みは変化しても、大学の強みの見せ方は意外と変わらないものかもしれません。
皆様もぜひ、ご一読ください!