大学職員が考える大学職員の資質


大学職員には何が必要?

大学職員に限らずですが、どういった力を持った人が「優秀」だったり、「デキる」とされるでしょうか。


あくまで私の個人的意見ですが、持っていてほしい素養的な部分としては、強いてあげれば想像力と好奇心です。


大学には、本当に様々な方がいます。


学生だけでもかなりの多様性があります。

年齢層や国籍なども様々ですし、個々人の考え方も同様です。


学生だけでなく、教員も様々です。

こと大学教員の方は、特定分野でのプロフェッショナルですから、本当に独特な考えの方も多い印象です。


そういった、本当に多様な人たちと接する職です。

一口に「学生」と言っても1年経てばまた別の学生が入学してきますし、本当に、多様性との出会いの連続です。


こうした中で、私が考える「持つべき資質」が、想像力と好奇心です。

大学職員が持つべき想像力

残念なことですが、学生等の相手をする中で、常に個人の価値観で考え、決めつけてしまう人もいます。


相談を受けても「どうぜ○○だろう」と安易に結論づけてしまったり、「前はこれでうまくいったから大丈夫」と、別の人間に対してもパターン分けを勝手に行ってしまうような方もいます。


大学のルール・規程に則って物事を進めることは当然ですが、人間を相手にするにあたっては、勝手な判断というのはすべきではないと思っています。


そこで、必要とされるのが「想像力」です。

常に、今まで見たこと、経験したことのないことを念頭に考えることで、多岐に渡る状況変化にも対応ができるようになりますし、シミュレーションをすることができます。

また、より相手に寄り添った考え方ができるようになると考えます。


「こうしたら、ああなるだろう」の一択の想像ではなく、無数の「こうしたら、ああなるかもしれない」を持って臨むことが必要です。


大学職員が持つべき好奇心

想像力の原動力になるのが「好奇心」です。

「まだ知らないことを知りたい」と思える感情は、すべての物事を始める第1歩です。

ただ、そう簡単に身につくものではありません。

どうすれば、好奇心を芽生えさせることができるでしょうか?


私の場合は、このブログでした。

このブログを始めてから、仕事上の些細なことも、「なんでそうなんだろう?」「どこで決められているんだろう?」と深く掘り下げてみたくなる気持ちが芽生えました。


きっかけは人それぞれかと思いますが、自分の中で終わらせず、どこかにアウトプットしてみるということは、結構大切なことだと思います。


勉学においても、教わるだけでなく、教えることで見えてくること・身につくこともあるかと思います。


そうした積み重ねによって、様々な知識を備え、様々な状況に対応できる大学職員を形作っていくのではないでしょうか。

少なくとも、私の尊敬する諸先輩の方々は、こうした資質を持つ方ばかりです。


私もそうなれるよう、日々精進したいと思います。