アクティブラーニングって何?


アクティブラーニングとは?

近年の教育業界において効果的な学修・教授法のひとつとして、アクティブラーニングと言うものがあります。では、アクティブ・ラーニングとは何なのでしょうか?

文部科学省の「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」ページ内の用語集ページでは、下記のようにアクティブラーニングが説明されています。

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。
新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申):文部科学省

アクティブラーニングは上記のように、広義の意味合いがあり、「コレをしていればアクティブワーキング」とか、「コレをしていないからアクティブワーキングではない」といった定義は現状ありません

講義内の演習をもって、アクティブラーニングと考えることもできます。
ですので、アクティブワーキングであるか否かは授業を行う教員の主観によるところが大きいです。
また、内容的に少人数で行われる授業が多いです。

何が違うの?

従来の大学の授業といえば、教授が講義を行い、授業の進行上で学生が質問等をすることはあるものの、基本的には「教員→学生」の一方通行な教授スタイルでした。

アクティブラーニングは、この図式から外れたものが多いです。
例えば、「教員⇔学生」の双方向の授業や、「学生⇔学生」の授業もアクティブラーニングと言えそうです。
「学生→教員」はあんまり見たことや聞いたことはありませんね。

用語集の説明にもあったような、グループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなどは、「学生⇔学生」の図式ですね。

簡単な見分け方としては、参加学生によって授業の内容や結論が変わるものがアクティブラーニングと言えそうです。

これまでの講義スタイルであれば、その教員が講義を行う場合、相手の学生が誰であっても、その授業の内容や結論は変わることはありませんでした。
アクティブラーニングの場合、取り上げるテーマや学生個々の考えによって、その結論や授業内容が変わります。

効果はあるの?

効果については、様々なところで検証が行われていますが、一定以上の効果はあるとおもいます。

教育的効果については、立場上ここでは深くは掘り下げませんが、就職活動でも、グループワークやディスカッションを取り入れる企業も多く、また、社会人になった際に役立つスキルが身につくように感じられます。

一度もアクティブラーニングに触れないよりは、何回か経験することは、非常に重要だと思います。

かといって、すべての授業をアクティブラーニングにすべき、であるとは思いませんが。